<h2 id="whichコマンド">whichコマンド<a aria-hidden="true" tabindex="-1" href="#whichコマンド"></a></h2>
<div class="remark-highlight"><pre class="language-shell"><code class="language-shell">$ which -a
</code></pre></div>
これだけです。しかし知っておくと、とても便利なオプションです。
例えば、普段は Python で開発をしているのですが、私は Python のバージョン管理に pyenv を使っていません。 
プロジェクトごとに <code>Pipenv</code> でイントール済みの Python のバージョンを指定して仮想環境を作っているので、好きなバージョンの Python で環境構築できます。 
Pipenv で仮想環境を作るときはお好みのバージョンを選べますが、問題はグローバルの Python のバージョンを変更したい時です。 
インストールされている Python のバージョンを全て確認して、使いたいバージョンの Python のパスの優先度を上げる必要があります。
例えば今の私の Mac には Python は以下のようにインストールされています。
<div class="remark-highlight"><pre class="language-shell"><code class="language-shell">$ which -a python3
/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.10/bin/python3
/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.9/bin/python3
/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.8/bin/python3
/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.11/bin/python3
/usr/local/bin/python3
/usr/bin/python3
</code></pre></div>
<code>-a</code>オプションがないと、実際に使用される python のパス(上記の例では3.10)しか表示されません。
これでは、どのバージョンの Python が Mac にインストールされていて選択肢となるのかわかりません。
<code>-a</code>オプションをつけると、全てのパスが表示されます。
そしてグローバルにしたいバージョンのパスを優先度が上がるように通せば完了です。
<div class="remark-highlight"><pre class="language-shell"><code class="language-shell"># 例えば Python 3.11 をグローバルにしたい時
$ export PATH="/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.11/bin:$PATH"

# グローバルの Python が 3.11 になっていることを確認
$ python3 --version
Python 3.11.9version
</code></pre></div>
このように同じ種類ですが複数のバージョンのプログラムがインストールされていて、それを確認したい時などに使えます。