<p>前回の<a href="/posts/basic-linux/linux-basic-words" title="[Linux入門(1)] Linuxの基本用語">[Linux入門(1)] Linuxの基本用語</a>の続きです。</p>
<h2 id="linux-のディレクトリ構造">Linux のディレクトリ構造<a aria-hidden="true" tabindex="-1" href="#linux-のディレクトリ構造"><span class="heading-link-icon" aria-hidden="true"></span></a></h2>
<p>一番上の<code>/</code>をルートディレクトリと呼ぶ。</p>
<p>全てのファイルとディレクトリはルートディレクトリの下にあり、階層構造になっている。</p>
<h2 id="windows-os-との比較">Windows OS との比較<a aria-hidden="true" tabindex="-1" href="#windows-os-との比較"><span class="heading-link-icon" aria-hidden="true"></span></a></h2>
<p>もしシステム全体で2つの物理ディスクがある場合、Windows OS ではそれぞれのディスクごとにディレクトリツリーができる。</p>
<p>Linux では、ディスクが複数ある場合、ルートディレクトリのどこかにディスクを<code>マウント</code>するので、ディレクトリツリーは1つだけとなる。</p>
<h2 id="それぞれのディレクトリの役割">それぞれのディレクトリの役割<a aria-hidden="true" tabindex="-1" href="#それぞれのディレクトリの役割"><span class="heading-link-icon" aria-hidden="true"></span></a></h2>
<p>主なディレクトリを抜粋</p>
<div class="remark-highlight"><pre class="language-markdown"><code class="language-markdown">.(/ = root)
├── bin (一般・管理者ユーザーの利用できるコマンドの実行ファイル。 e.g. cd ls mkdir)
├── sbin (管理者ユーザーのみ利用できるコマンドの実行ファイル。 e.g. shutdown)
├── boot (システム起動に必要なファイル)
├── dev (デバイスファイル)
├── etc (Linuxで動作するシステム全体に関する設定ファイル)
├── root (管理者ユーザーのディレクトリ)
├── home (ユーザーごと配置される e.g. /home/username)
├── lib (/bin/と/sbin/にあるバイナリに必要なライブラリ)
├── media (OSが自動的にマウントするポイント。取り外しが可能な装置 e.g. CD-ROM)
├── mnt (ユーザーがマウントする)
├── opt (アプリケーション/サードパーティソフトウェアのインストール先)
├── sys (カーネル情報ディレクトリ。起動ごとに作成される)
├── proc (実行されているプロセス情報。ディスク上ではなくメモリ上に存在する)
├── tmp (作業途中にできる一時ファイルなど)
├── usr (OS本体以外となるユーザーアプリのうち全てのユーザーが使用できるアプリ。実行ファイルは bin、依存ライブラリは lib。)
│ ├── bin
│ ├── ... (usr配下はルートディレクトリ構造に似ていることがある。)
└── var (ログや電子メールなどアプリケーションが動作する上で作成されるファイル)
</code></pre></div>